福島と中京は2週目、函館は4週目に入るが、3場とも先週の雨の影響で馬場の荒れが目立つようになっている。
福島競馬場は木曜日に34mmの雨が降り、金曜昼時点で芝はやや重、ダートは重。芝コースは内ラチ沿いが全体的に荒れており、タフな馬場状態が予想される。
中京競馬場は木曜日までに44.5mmの雨が降り、金曜昼時点で芝はやや重、ダートは重。芝コースは福島ほどではないが、コース全体が荒れている。
函館競馬場は木曜日までに12mmの雨が降り、芝は良、ダートはやや重。芝コースはAコース使用最終週となり、内ラチ沿いは全体的にデコボコしている。
では、2019年7月6日、土曜日のトラックバイアスを予想する。
【目次】
福島競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前12.0% 4コーナー16.8%(測定時刻9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、フラット、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:重 含水率:ゴール前15.8% 4コーナー11.4%(測定時刻9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、フラット、差し、超差し
【備考】
・開催前作業 芝コースにシャタリング、ダートコースは砂の洗浄
・週間雨量 木曜日に34mm
・土曜日の天気 曇り、気温は平年並み、風が強め
・芝コースの週間作業 火曜日に芝刈り
・ダートコースの週間作業 水~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
木曜日に34mmの雨が降った影響で、金曜昼時点でやや重。この後に雨が降らなければ、土曜日のレースが終わるまでに良に回復しそう。ただ、土曜日は曇り予報だが、一部天気予報では降水確率が高めなので雨に注意したい。
先週の大雨の影響で、内ラチ沿いを中心に荒れが目立つ。含水率を見るとパンパンの良馬場にはならなそうなので、時計は標準か少し掛かり気味になりそう。
枠は外有利と想定。内ラチ沿いが荒れてきているため、内を立ち回るアドバンテージはないはず。
直線の伸びは外伸びと想定。エクイターフ使用後は少なくなったが、福島競馬場は馬場が荒れると元々外差しが決まりやすい。走らせてみないと分からないが、この荒れ具合だと外伸びが濃厚。
前後は差し有利と想定。馬場が荒れているため、逃げ先行馬が止まりやすくなるはず。ただ、内ラチを避けるようになると前も残ることがある。騎手が内ラチ沿いを避けるかどうかがポイント。
・ダート
木曜日に34mmの雨が降った影響で、金曜昼時点で重。この後雨が降らなければ、土曜日が終わるまでにやや重に回復しそう。
金曜昼時点の含水率が高め。土曜日にはやや重に回復するだろうが、時計は速めになるかもしれない。ただ、先週ほどの高速馬場にはならないはず。
枠は内枠有利と想定。大雨が降った先週日曜日は、砂が流れたからか馬場の内の砂が薄くなっていた印象がある。先週日曜日は1150mが内枠有利だったため、今週もそうなる可能性が高い。
直線の伸びは内伸びと想定。先週日曜日はやや内伸びだった。上と同じ理由で今週もそうなる可能性が高い。
前後は前有利と想定。先週の勝ち馬はすべて4角2番手以内。勝つには前に行けないと厳しいはず。
中京競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前12.9% 4コーナー14.9%(測定時刻9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、フラット、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:重 含水率:ゴール前13.0% 4コーナー14.2%(測定時刻9:00)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、フラット、差し、超差し
【備考】
・開催前作業 芝コースにエアレーション作業
・週間雨量 木曜日までに44.5mm
・土曜日の天気 曇り、気温は平年並みか高め、風が強め
・芝コースの週間作業 火曜日に芝刈り
・ダートコースの週間作業 水、金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
木曜日までに44.5mmの雨が降り、金曜昼時点でやや重。この後の天気次第では、土曜日のレースが終わるまでに良に回復するかもしれない。
先週の状況と似ている。雨量も同じくらい。先週の土曜日は、やや重だが時計は基準と比べて-0.5秒位。ディープインパクト系、キングマンボ系、サンデーサイレンス系が目立っていた。今週も同じような状態になると想定している。
枠はフラットと想定。ただ、先週は内枠の連対が少なかった。今週もそうなる可能性がある。
直線の伸びはやや内伸びと想定。まだ馬場の荒れが少ないため、内が伸びやすいはず。ただ、中京芝は内ラチ沿いが荒れやすく、急に外伸びになることがあるので注意したい。
前後は展開次第と想定。まだ荒れが少ないため、極端な差し馬でなければ公平な状態になっているはず。ただ、上記と同じ理由で急に差しが決まりやすくなることがあるので注意したい。
・ダート
木曜日までに44.5mmの雨が降り、金曜昼時点で重。この後の天気次第では、土曜日のレースが終わるまでにやや重に回復するかもしれない。
先週土曜日は、含水率が15~16%で馬場状態は重。時計は-2.0秒位だった。今週はそれよりも乾燥しているため、時計は少し速い位と想定している。
枠は内枠有利と想定。先週もそうだったが、中京ダートは馬場が湿ると内枠有利になりやすい。今週もそうなりそう。
直線の伸びは内伸びと想定。先週日曜日は、大雨の影響で砂が流れたからか、馬場の内の砂が薄く感じた。走らせてみないと分からないが、今週も内の砂が薄いと内伸びになるはず。
前後は前有利と想定。中京ダートは馬場が湿ると前が残りやすい。ただ、先週は馬場が湿っても前有利にならなかったため、今開催は前有利になりにくいのかもしれない。
函館競馬場
芝
金曜昼の馬場状態:良 含水率:ゴール前14.4% 4コーナー15.6%(測定時刻9:20)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い、極悪
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い、極悪
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、フラット、差し、超差し
ダート
金曜昼の馬場状態:やや重 含水率:ゴール前7.6% 4コーナー9.0%(測定時刻9:20)
- 馬場 軽い、やや軽い、標準、やや重い、重い
- 上がり 速い、やや速い、標準、やや遅い、遅い
- 枠 超内、内、フラット、外、超外
- 直線の伸び 内、やや内、フラット、やや外、外
- 前後 超前、前、フラット、差し、超差し
【備考】
・開催前作業 芝コースにエアレーションとシャタリング作業、ダートコースは砂の洗浄
・週間雨量 木曜日までに12mm
・土曜日の天気 曇りか晴れ、気温は平年並み、風が強め
・芝コースの週間作業 月曜日に芝刈り、水曜日に肥料の散布
・ダートコースの週間作業 月~金曜日に砂厚の調整
【解説】
・芝
木曜日までに12mmの雨が降ったが、金曜昼までに良馬場に回復。ただ、含水率は14~15%台のため水分量が多い。
Aコース最終週になり、馬場の荒れがかなり目立つ。函館芝は洋芝のみで行われるため、一度荒れてしまうと元には戻らない。
枠は外枠有利と想定。さすがにここまで馬場が荒れてしまうと、外枠有利が濃厚。ただ、騎手が内ラチ沿いを避けるようになると、枠の有利不利はなくなるかもしれない。
直線の伸びは外伸びと想定。先週日曜日の後半は、馬場が荒れた影響からか外伸びとなっていた。今週もそうなりそう。
前後は差し有利と想定。先週日曜日の後半は、こちらも馬場が荒れた影響からか差しが決まりやすくなっていた。今週もそうなりそう。
・ダート
木曜日までに12mmの雨が降り、金曜昼時点でやや重。ただ、含水率は7~9%台のため、土曜日には良に回復しそう。
このくらいの含水率であれば、時計が極端に速くなることは考えにくい。おそらく標準くらいか気持ち速いくらいだろう。
枠は外枠有利と想定。今開催は、馬場が湿ると外、乾くと内枠の勝ち馬が多くなる傾向。今週は水分が残っているため、外有利になりやすいはず。
直線の伸びはフラットと想定。今開催は内伸びの日もあったが、基本的にはフラットが多い。
前後は前有利と想定。今開催はここまで30レースが行われ、勝ち馬はすべて4角4番手以内。26鞍が2番手以内。勝つためにはとにかく前に行けないと厳しい。ただ、馬券圏内はそれなりに差しが決まっている。